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わたしたちが手がけるデジタル・ラーニングは、時代とともに姿や呼称をいろいろに変えてきました。
最初はCAI(Computer Assisted Instruction)でした。
初期のCAIは、コンピュータ化により学習者が、単独でプログラム学習することを強調したため、人間教師不在の教育手法として批判も多いものでした。
1970年代に入ると、それまで主流であった大型コンピュータから、パソコンを利用したCAIに変遷。
我が国でも1960年代末頃、通産省の委託により、コンピュータメーカー6社がハードウエアとソフトウエアの開発に着手し、1970年初頭には企業内教育に活用されはじめました。
そして1980年代半ば、NECなど主要パソコンメーカー数社から、ビデオや音声を統合したマルチメディア型CAIシステムが相次いで発表されました。学習者の個性や能力に応じ、各自のペースで学習を進められる利点が認められ、また学習進捗度をコンピュータで管理するCMI(Computer Managed Instruction)など学習現場の支援ツールの存在もあって、学校教育や企業の従業員研修に採り入れられるようになりました。
当社の古参開発者は、この頃から開発へ携わっています。
マルチメディアの活用は、コンピュータ技術の発展とともにますます進化し、解像度の高いビデオや三次元グラフィックス、アニメーションなどの豊かな演出を教材で利用できるようになりました。
そしてインターネットが整備された今日では、オフラインからオンラインへとシフトし、ネットを介して教材を配布するeラーニングが主流になっています。その実行に必要なサーバーシステムの整備が進み、それまでの製本されたテキストやマニュアルが自分のデスクや自宅のパソコンを通して簡単に見られるようになりました。
また一方で、物理的に全社一斉の集合研修が困難な大企業などを中心に、最適な展開や表現技法を駆使したデジタル・ラーニングが、eラーニング教材として活用されています。
こうしてコンピュータやメディアは変遷し、製品の姿も大きく変わってきましたが、デジタル・ラーニングに求められる本質は、私たちにとって今も昔も変わりません。